万花鏡ばんかきょう)” の例文
いつとはなく、それらの一つ一つの世界を夜毎の夢の様に見尽して、旅人は、最後に渦巻くオーロラと、むせ返る香気と、万花鏡ばんかきょうの花園と、華麗な鳥類と、嬉戯する人間との夢幻の世界に這入るのだ。
パノラマ島綺譚 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)