「盗人猛々たけだけしとはてめえのこったぞ。いいか、現におめえは、おいらの預けたその箱をさらって、ドロンをきめこみ、いいか、一目山随徳寺いちもくさんずいとくじと——」
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)