“ユカハミヅ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
斎川水50.0%
斎河水50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一体、湯は斎川水ユカハミヅと云ふ語の慣用が、こんな略形に変じ来つたのであるが、古いものを繙けば、天子の沐浴を、ゆかはあみ(湯川浴)と訓じてゐるのが目にとまる。
貴種誕生と産湯の信仰と (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
即、斎川水ユカハミヅの中である。天子様の場合には此湯の中の行事の、一切の御用をつとめるのが、処女である。天の羽衣をおぬがせ申し上げるのが、処女の為事なのである。
大嘗祭の本義 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
温泉は、常世の国から、地下を通つて来た温い水で、禊ぎには理想的なもので、そこで、斎川水ユカハミヅとして尊重されたものである。又さうでなくとも、斎川水は温いと信じて居つた。
大嘗祭の本義 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
水盤をかかえたというのは、斎河水ユカハミヅの中に、神なる人とともに、水の中に居て久しきにも堪えたことをいうのらしい。
水の女 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
水盤をかゝヘたと言ふのは、斎河水ユカハミヅの中に、神なる人と共に、水の中に居て久しきにも堪へた事をいふのらしい。
水の女 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)