“ダキニ”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:だきに
語句割合
托枳尼50.0%
荼吉尼50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
稲荷の狐は、南方熊楠翁の解説によれば、托枳尼修法の対象なる托枳尼ダキニと言ふ狼の様な獣の、曲解せられた物だと言ふ事である。
信太妻の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
日本の狐も、上古と近世には、やさしい感じを持つて語られて居るが、平安朝から後久しく、恐しくて執念深いものとなつたのは、托枳尼ダキニの修法の対象として使はれたせゐであらうと想像してゐる。
信太妻の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
此奏者の筈の命婦社の勢力が侮られぬものとなり、一山荼吉尼ダキニ化の傾向を示したのは、後期王朝中葉からの流行と見える。かの天部の呪法の影響であらう。
狐の田舎わたらひ (新字旧仮名) / 折口信夫(著)