“タアルジ”の漢字の書き方と例文
語句割合
田主100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これの五月に再び行はれる様になつたのが「田遊び」です。此にも後に、田主タアルジなどゝ言ふ翁が出来ますが、主要部分は変つて居ます。
翁の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
翁に対して、田主タアルジ——太郎次などゝ変りもした——が出る。此を田の持ち主と解釈する人もあるが、実は、田の精霊を象形カタドつたものだと思ふ。
田遊び祭りの概念 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
此は、一人は田主タアルジ——田の精霊——で、もう一人は、此精霊を降伏させ、田の物成りの保証をさせに来る、遠来神である。能楽では、此二人が、白尉・黒尉で表され、外に千歳が出る。
田遊び祭りの概念 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
前の栄華物語を見ても、田主タアルジ・翁・高足駄などが中心となつて、行事が行はれて居た。かやうに田遊びは、一方民俗芸術化して、田楽と言ふものになつたが、而も此二つが、並んで行はれた。
田遊び祭りの概念 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)