“アンデス”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
安岳50.0%
安天50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
(空にひとしい財布で南伯ブラジルに入ったが、いったいどこにこの吟遊の上衣を脱ごうか。物価は関税を兼ね、安岳アンデスの山の高さよりも高いのだ。)
南半球五万哩 (新字新仮名) / 井上円了(著)
(鉄道に春の晴れわたる日が続き、塵埃は深くつもって靴も没せんばかり、チリの草原は青々としげり、安岳アンデスの山々は白くけわしくそびえている。)
南半球五万哩 (新字新仮名) / 井上円了(著)
尼川アマゾンは幾千の谷を横断して流れ、安岳アンデスは幾百の州国を縦貫してそびえている。その地中にはなお天与の富が埋蔵されており、民間に誰が国防の計画を考えるのであろうか。
南半球五万哩 (新字新仮名) / 井上円了(著)
(十、安天アンデス山の夏雪(南米) 林や谷の奥深いところに清らかな陰がつくられ、夏なお白く安天アンデス一帯の峰々に雪が輝く。
南半球五万哩 (新字新仮名) / 井上円了(著)
春日の安天アンデスの峰の頂は雪をのせ、あけがたの空に摩世マゼラン海峡の風が吹く。勝景を探求して吟詠は袋にみち、月に酒を酌み、雲を見ては杯を傾けるうちに酒費もかさむ。
南半球五万哩 (新字新仮名) / 井上円了(著)