“アソブベ”の漢字の書き方と例文
語句割合
遊部100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
謂はゞ遊んで暮して居るから遊部アソブベだなどは、落し咄にもならない。が、さうした「諺」が行はれて居つたのだと見られる痕跡すらある。
だから霊魂の怒りについて、尚此天皇の関聯を説く伝へが、令集解「葬喪令」の遊部アソブベの項の古註にも見えるのである。
日本文学の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
長谷天皇崩じて後、殯宮における御むくろに鬚毛長く伸びるまで、御魂しづまることなくアラびられたことを記してゐる。之を鎮めたことを以て、遊部アソブベの職の起原を説いたのだ。
日本文学の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
遊部アソブベ 遊部アソブベは、終身事ふること勿し。故に遊部と云ふ。(以上、義解の本文)釈に云はく、……遊部は、幽顕の境を隔て、凶癘の魂を鎮むる氏なり。終身事ふること勿し、故に遊部と云ふ。
遊部アソブベ、後代多く、あそぶとばかり謂つてゐるやうだ。あそぶべの音脱である。