“にわづら”の漢字の書き方と例文
語句割合
庭面100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
冷えのたつほど咲き重なったベチュニアの花明りのなかで、何十種ともしれぬ蝶が、酔ったようによろめきまわるという、すごく派手な庭面にわづらになった。
我が家の楽園 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
樹のない芝生の庭面にわづらの薄明りに溶けこみ、空と大地のけじめがなくなって、曇り日の古沼のように茫々としている。はかない、しんとした、妙に心にしむ景色だった。
予言 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)