“ざんかんじょう”の漢字の書き方と例文
語句割合
斬奸状100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
壮士は、斬奸状ざんかんじょうを懐にしていたが、それを官内省に持っていって、さし出した。それには、つぎのように書いてあった。原文は漢文式の文章である(註九)
斬奸状ざんかんじょうをたかく掲げて斬るがよかろう、襲うがよかろう、腰ぬけめが、おぬしらの帯刀では人の骨を斬ることは出来るまい、少しは口惜しがったがよかろう、地団駄もふむがよかろう
石狩川 (新字新仮名) / 本庄陸男(著)
そこで、会津および桑名の藩士は、「君側を清むるには好時機である。」と慶喜を説き、「薩藩奸党ノ者罪状之事」という斬奸状ざんかんじょうをたずさえ、慶喜を護衛して上京することになった。