“かれがれ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
嗄々50.0%
枯々50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
聖人は動くことも容易でない老体であったが、源氏のために僧都の坊へ来て護身の法を行なったりしていた。嗄々かれがれな所々が消えるような声で経を読んでいるのが身にしみもし、尊くも思われた。
源氏物語:05 若紫 (新字新仮名) / 紫式部(著)
そのしかえられたばかりの、つやゝかに、青々とした竹のいろがいたずらに冷めたくその間で光っていた。——すべてのその枯々かれがれとした中で、みるかぎり、どこにも人のいるらしい影はなかった。
春泥 (新字新仮名) / 久保田万太郎(著)