草木塔そうもくとう
若うして死をいそぎたまへる 母上の霊前に 本書を供へまつる 大正十四年二月、いよいよ出家得度して、肥後の片田舎なる味取観音堂守となつたが、それはまことに山林独住の、しづかといへばしづかな、さびしいと思へばさびしい生活であつた。 松はみな枝垂 …
題名が同じ作品
草木塔 (新字新仮名)種田山頭火 (著)