小熊秀雄全集-11おぐまひでおぜんしゅう-11詩集(10)風物詩篇ししゅう(10)ふうぶつしへん
|| 東京駅 東京駅は ウハバミの 燃える舌で 市民の 生活を呑吐する 玄関口、 朝は遅刻を怖れて 階段を一足とび 夕は 疲れて生気なく 沈黙の省電に乗る 所詮、悪蛇の毒気に触れて 人々の 痲痺は 不感症なり。 隅田河 隅田河 河上より水は …
作品に特徴的な語句
かか 華美はで