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『女盗』
ふりがな文庫
『
女盗
(
じょとう
)
』
女は黒い、小型の旅行鞄をさげた赤帽のあとから、空氣草履の足擦り靜に車内へはいつて來た。黒絹の手袋した右手に金金具、茶なめし皮のオペラパツクを、左手に派手な透模樣のパラソルを、そして、金紗づくめのけばけばしい着附、束髪に厚化粧、三十三四と見え …
著者
南部修太郎
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
文字種別
旧字旧仮名
読書目安時間
約15分(500文字/分)
朗読目安時間
約25分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
蓮葉
(
コケツト
)
洋妾
(
ラシヤメン
)