ねこ
私の家の𢌞りにはいつも猫が五つも六つも集つて來てゐる。中には隣地に棄てられた小さいのが、その儘育つたのも居る。 ある時、野良か餘所の飼かどちらか知れぬが、牝猫が座敷に上つて來て、しきりに媚を呈するので別に追ひやることもせずに置いた。部屋には …
題名が同じ作品
(新字新仮名)豊島与志雄 (著)
(新字旧仮名)宮沢賢治 (著)