或る時の詩あるときのし
心の嵐が今去つたところだ 熱い嵐の中で、つめたい心がこゞえて 獣になつて魂の野を 走りまはつてゐた。 火に烙かれながら、一つの氷が 曇り日の天に向つて叫んだ。 心の嵐が今去つたところだ。 疲れた氷の火が静かにとけて 秋の曇り日の天の下に 春 …
作品に特徴的な語句
あらし