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『或る時の詩』
ふりがな文庫
『
或る時の詩
(
あるときのし
)
』
心の嵐が今去つたところだ 熱い嵐の中で、つめたい心がこゞえて 獣になつて魂の野を 走りまはつてゐた。 火に烙かれながら、一つの氷が 曇り日の天に向つて叫んだ。 心の嵐が今去つたところだ。 疲れた氷の火が静かにとけて 秋の曇り日の天の下に 春 …
著者
片山敏彦
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約1分(500文字/分)
朗読目安時間
約1分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
嵐
(
あらし
)
烙
(
や
)