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『西南北東』
ふりがな文庫
『
西南北東
(
せいなんほくとう
)
』
私は焼跡から埋めておいた小さな火鉢を掘出したが、八幡村までは持って帰れないので姉の家にあずけておいた。冬を予告するような木枯が二三日つづいた揚句、とうとう八幡村にも冬がやって来た。洗濯ものを川に持って行って洗うと指が捩げそうに冷たい。火鉢の …
著者
原民喜
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「詩風土 第十九輯 十二月號」臼井書房、1947(昭和22)年12月1日
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約10分(500文字/分)
朗読目安時間
約17分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
雪崩
(
なだ
)
対
(
むか
)