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『田端に居た頃』
ふりがな文庫
『
田端に居た頃
(
たばたにいたころ
)
:
(室生犀星のこと)
(
(むろおさいせいのこと)
)
』
鎌倉へうつつてからは、毎日浪の音をきくばかりでさむしい。訪問者も絶えて無いので何だか昔の厭人病者の物わびしい遁世生活を思ひます。西行といふ昔の詩人は、特別にかういふ生活の情趣を好んだらしい。「鴫立つ澤の秋の夕ぐれ」などといふ歌をよむと、昔の …
著者
萩原朔太郎
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
初出
「驢馬 第二號」1926(大正15)年5月号
文字種別
旧字旧仮名
読書目安時間
約12分(500文字/分)
朗読目安時間
約19分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
喉
(
のど
)
鴫
(
しぎ
)