梶井君かじいくん
なにがしの書物を持ちて 君を訪ふ慣ひなりしを 花をもて 訪ふ 垂乳根の 君の母とし語へど この秋の日に 君はあらなく すずろかに 鐘うち鳴らししまらくは 君のみ靈に 香をまつらむ 病いゆと 昔淋しき旅をせし 山の小徑を 夢に見しかな やうや …
作品に特徴的な語句
車輪こま くき