『一家』
わたしの祖先は代々が百姓であった 八町はなれた五万石の城下町 ゆきとどいた殿様のムチの下で這いまわった 少しのことに重いチョウバツ 百たたきの音が夜気を破った 天保に生まれた祖父はいつも言った 百姓のようなつらい仕事があろうか 味無いもの食 …
| 著者 | 中野鈴子 |
| ジャンル | 文学 > 日本文学 > 詩歌 |
| 初出 | 「大鼓 第一巻第一号」現代文化社、1935(昭和10)年11月1日 |
| 文字種別 | 新字新仮名 |
| 読書目安時間 | 約2分(500文字/分) |
| 朗読目安時間 | 約4分(300文字/分) |
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