柳宗悦氏の筆蹟を通じその人を見るやなぎむねよししのひっせきをつうじそのひとをみる――名論の逆を行く氏の書――――めいろんのぎゃくをゆくしのしょ――
柳さんの書かれた手紙の字、すなわち、その書というものは、遺憾ながら私の見たところによると、いわゆる氏の理想とされる民芸の感覚からは遠く離れたものである——と断ぜざるを得ない。 民芸の美はなんといっても無邪気で、素直であるというところにある。 …
作品に特徴的な語句
乃至ないし 洒然しゃぜん