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『行軍二』
ふりがな文庫
『
行軍二
(
こうぐんに
)
』
あの山を越えるとき おれたちは機関車のように蒸気ばんでおった だまりこんでがつんがつんとあるいておった 急に風がきて白い雪のかたまりをなげてよこした 水筒の水は口の中をガラスのように刺した あの山を越えるとき おれたちは焼ける樟樹であった …
著者
竹内浩三
ジャンル
文学 > 日本文学 > 詩歌
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約1分(500文字/分)
朗読目安時間
約1分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
樟樹
(
くすのき
)
背嚢
(
はいのう
)