むぎ
銭湯へゆく 麦畑をとおる オムレツ形の月 大きな暈をきて ひとりぼっち 熟れた麦 強くにおう かのおなごのにおい チイチイと胸に鳴く かのおなごは いってしまった あきらめておくれと いってしまった 麦の穂を噛み噛み チイチイと胸に鳴く …
作品に特徴的な語句
かさ
題名が同じ作品
(旧字旧仮名)萩原朔太郎 (著)