白い雲しろいくも
満州というと やっぱし遠いところ 乾いた砂がたいらかに どこまでもつづいていて 壁の家があったりする そのどこかの町の白い病院に 熱で干いた唇が 枯草のように 音もなく 山田のことばで いきをしていたのか ゆでたまごのように あつくなった眼 …
題名が同じ作品
白い雲 (新字新仮名)小川未明 (著)