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『城山のことなど』
ふりがな文庫
『
城山のことなど
(
しろやまのことなど
)
』
城山は冬がいゝ。 あの峰の城趾の熊笹原の中に立つて、笹の葉裏を白くかへし、老松の幹をゆるがせて音高く吹き過ぎてゆく風の聲を聞くのはたまらなくいゝものだ。冷たい、身を切るやうな風だ。どこからともなく、どこへともなくの感を眞實、風に感じるのはこ …
著者
桜間中庸
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
文字種別
旧字旧仮名
読書目安時間
約2分(500文字/分)
朗読目安時間
約4分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
魂
(
たま
)
武夫
(
もののふ
)