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『蚊』
ふりがな文庫
『
蚊
(
か
)
』
若しも貴方が妾に裏切るやうな事があれば、妾は屹度貴方を殺さずには置きませんよ、と常に云つてゐた女が、いざとなつたら他愛もなく此方を棄てゝ行つた。此方こそかうして未練がましくも折に触れては女の事を思ひ出して居るが向うでは……妾は自分の将来を考 …
著者
牧野信一
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「十三人 第二巻第九号(九月号)」十三人社、1920(大正9)年9月1日
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約9分(500文字/分)
朗読目安時間
約14分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
為
(
せゐ
)
構
(
かま
)