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『祖母の教訓』
ふりがな文庫
『
祖母の教訓
(
そぼのきょうくん
)
』
実家を離れて、ひとり住ひをして見ると、私は祖母のことを往々思ひ出す、一昨年の春、七十余歳の老衰病で静かに歿くなつた母方の祖母である。 何年か前の学生時分、東京で永くひとり住ひをしたが、一週間に一度は屹度実家へ帰つたものだ。「一週間に一度」は …
著者
牧野信一
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
初出
「読売新聞 第一六八四五号」読売新聞社、1924(大正13)年2月12日
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約4分(500文字/分)
朗読目安時間
約7分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
先
(
まづ
)
無性
(
ぶしやう
)