夏釣日記なつづりにっき
二日の昼過ぎ、生駒翺翔先生と将棋の木村名人と私と、大鯛釣を志して伊豆の網代温泉へ着いた。宿の窓から吹き入る南風が涼しい。海は、随分静かである。眼の下の海水浴場で、男の子の黒い体と、女の子の赤い海水着が小波に潜ったり浮んだりしていた。 木村名 …