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『夏釣日記』
ふりがな文庫
『
夏釣日記
(
なつづりにっき
)
』
二日の昼過ぎ、生駒翺翔先生と将棋の木村名人と私と、大鯛釣を志して伊豆の網代温泉へ着いた。宿の窓から吹き入る南風が涼しい。海は、随分静かである。眼の下の海水浴場で、男の子の黒い体と、女の子の赤い海水着が小波に潜ったり浮んだりしていた。 木村名 …
著者
佐藤垢石
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約3分(500文字/分)
朗読目安時間
約5分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
神立
(
かんだち
)
時化
(
しけ
)
膾
(
なます
)