県庁のある町には一種のきまつた型がある。大抵封建時代の城址をその公園にして、其一部に兵営があつたり、行政官衙があつたりする。そしてその街には屹度東京の浅草公園とか大阪の千日前とかを小さくしたやうな賑かな一角を持つて居る。 県庁のある町は概し …
| 著者 | 田山録弥 |
| 著者 | 田山花袋 |
| ジャンル | 文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆 |
| 初出 | 「文章世界 第六巻第十一号」1911(明治44)年8月1日 |
| 文字種別 | 新字旧仮名 |
| 読書目安時間 | 約5分(500文字/分) |
| 朗読目安時間 | 約8分(300文字/分) |