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『藤の花』
ふりがな文庫
『
藤の花
(
ふじのはな
)
』
運動場の白い砂の上では四十人あまりの男女が体操をしてゐた。藤棚の下で見てゐると微風が睡気を運んで来るので、体操の時間は停まったままでちっとも動かない。機械体操から墜ちて手首を挫いた豊が、ネルの着物の上に袴を穿いて、手を綳帯で首から吊ってゐた …
著者
原民喜
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約2分(500文字/分)
朗読目安時間
約3分(300文字/分)
題名が同じ作品
藤の花
(旧字旧仮名)
/
若山牧水
(著)