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『水のほとり』
ふりがな文庫
『
水のほとり
(
みずのほとり
)
』
私はいま、こんな胸の病氣で、部屋の中に閉ぢ籠つたきり、殆ど外出することなんかないと言つていい位であるが、——いまから數週間前、まだ私の病氣もこんなに重くならなかつた頃のことだ、晝間のうちはそれでも我慢して寢床の中にもぐり込んでゐたが、夕方に …
著者
堀辰雄
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
初出
「時事新報」1931(昭和6)年3月21日~22日夕刊
文字種別
旧字旧仮名
読書目安時間
約5分(500文字/分)
朗読目安時間
約8分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
暈
(
ぼや
)
笹縁
(
レース
)