……おもはゆげなる玉手御前。母様のおことばなれど、いかなる過去の因縁やら、俊徳様のおんことは、寝た間も忘れず恋ひこがれ、思ひあまつてうちつけに、言うても親子の道を立て、つれない返事堅い程尚いやまさる恋の淵。いつそ沈まばどこまでもと、跡を慕う …
著者 | 折口信夫 |
ジャンル | 文学 > 日本文学 > 戯曲 |
初出 | 「慶応義塾歌舞妓研究会講演」1947(昭和22)年6月12日
「演劇評論 第二巻第四号」1954(昭和29)年4月 |
文字種別 | 新字旧仮名 |
読書目安時間 | 約21分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約35分(300文字/分) |