東北民謡の旅からとうほくみんようのたびから
奥州から出羽へかけての旅、時もちやうど田植ゑに近くて、馬鍬や、朳を使ふ人々が、毎日午前中に乗つてゐた汽車の窓の眺めでした。かうして民謡試聴会場に這入ると必、何か農耕と関係の深い民謡や民俗舞踊を見せて貰ひました。昔、芭蕉は白河を越えるとすぐ、 …