私が失明をするに至った遠因ともいうべきものは、私が生れて二百日程たってから、少し目が悪かったことである。しかし、それから一度よくなって、七歳の頃までは、まだ見えていたのであるが、それから段々わるくなって、九歳ぐらいには殆ど見えなくなってしま …
| 著者 | 宮城道雄 |
| ジャンル | 芸術・美術 > 音楽 > 邦楽 |
| ジャンル | 文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆 |
| 初出 | 「水の変態」1956(昭和31)年8月1日 |
| 文字種別 | 新字新仮名 |
| 読書目安時間 | 約7分(500文字/分) |
| 朗読目安時間 | 約11分(300文字/分) |