『どろぼう猫』
お天気のいい日に斑猫が縁側に坐ってしきりに顔を撫で廻しておりました。この猫は鼠を一匹も捕らぬくせに泥棒猫で、近所から嫌われていましたが、「ニャーニャーゴロゴロ」とおべっかを使うのが上手なので、この家の人に可愛がられていました。 ちょうどこの …
著者 | 海若藍平 |
著者 | 夢野久作 |
ジャンル | 文学 > 日本文学 > 小説 物語 |
初出 | 「九州日報」1922(大正11)年12月14~15日 |
文字種別 | 新字新仮名 |
読書目安時間 | 約3分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約5分(300文字/分) |
作品に特徴的な語句
斑