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『居酒屋の聖人』
ふりがな文庫
『
居酒屋の聖人
(
いざかやのせいじん
)
』
我孫子から利根川をひとつ越すと、こゝはもう茨城県で、上野から五十六分しかかゝらぬのだが、取手といふ町がある。昔は利根川の渡しがあつて、水戸様の御本陣など残つてゐる宿場町だが、今は御大師の参詣人と鮒釣りの人以外には衆人の立寄らぬ所である。 こ …
著者
坂口安吾
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「日本学芸新聞 第一三八号」1942(昭和17)年9月1日
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約6分(500文字/分)
朗読目安時間
約9分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
肥
(
こえ
)
取手
(
とりで
)
宿酔
(
ふつかよい
)
居堪
(
いたたま
)