散文に二種あると考へてゐるが、一を小説、他を作文とかりに言つておく。 小説としての散文の上手下手は、所謂文章——名文悪文と俗に言はれるあのこととは凡そ関係がない。所謂名文と呼ばれるものは、右と書くべき場合に、言葉の調子で左と書いたりすること …
著者 | 坂口安吾 |
ジャンル | 文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆 |
初出 | 「行動 第一巻第二号」紀伊国屋出版部、1933(昭和8)年11月1日 |
文字種別 | 新字旧仮名 |
読書目安時間 | 約6分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約10分(300文字/分) |