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『木枯の吹くころ』
ふりがな文庫
『
木枯の吹くころ
(
こがらしのふくころ
)
』
そとは光りに洗はれた月夜である。窓の下は、六尺あまりの探さと、三間の幅をもつた川だが、水車がとまると、水の音は何んなに耳を澄ましても聴えぬのだ。 「寒いのに何故、窓をあけておかなければならないのだ?」 俺は囲炉裡のふちで、赤毛布にくるまつた …
著者
牧野信一
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「新潮」1934(昭和9)年7月1日
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約19分(500文字/分)
朗読目安時間
約31分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
他人
(
ひと
)
寝
(
やす
)
怒山
(
ぬやま
)