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『ファティアの花鬘』
ふりがな文庫
『
ファティアの花鬘
(
ファティアのはなかずら
)
』
私は卓子の上に飛びあがると、コップを持つた腕を勢ひ好く振りあげた——酒は天井にはねあがつた。 そして私は、 「花鬘酒の栓を抜け!」 と叫んだ。——「踊子達よ、一斉に盃をとつて、あの舞踏酒の歓喜に酔へ。俺は、ピピヤスの傍らへ走つて、あの花籠を …
著者
牧野信一
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「近代生活 第二巻第一号」近代生活社、1930(昭和5)年1月1日
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約5分(500文字/分)
朗読目安時間
約8分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
愛
(
いと
)
称
(
よ
)
貌麗
(
みめうる
)