仔牛こうし
仔牛は日向に たつてゐた 細い四足すつきり伸びて 小さいひづめは繁縷ふんで。 日永、半日 たつてゐた 青いお目々は牡丹をみつめ 黝いお鼻は匂ひにぬれて。 すると日暮にお角が生えた。 空に小さく三日月でゝた。 …
作品に特徴的な語句
繁縷はこべら
題名が同じ作品
仔牛 (旧字旧仮名)新美南吉 (著)