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『甘い話』
ふりがな文庫
『
甘い話
(
あまいはなし
)
』
僕は小供の時分、どんな菓子が好物だつたか、今思ひ出さうとしても思ひ出せないが、生れてから十年近くを過した四ツ谷塩町附近に、松風堂といふ菓子屋のあつたことを覚えてゐるのは不思議である。 その頃写した写真に、巻煎餅をしつかり握りしめてゐる写真が …
著者
岸田国士
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
初出
「スヰート 第五巻第三号」1930(昭和5)年7月10日
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約3分(500文字/分)
朗読目安時間
約5分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
好物
(
すき
)
玉菜
(
たまな
)
落噺
(
おとしばなし
)