女房がニンシンしたが、子宮後屈ということで、生むことができなかった。 女房からニンシンの話をきいて、うそ寒い気持になった。年若い夫婦たちが未来の設計を胸にえがいて、生れてくる子供を指折り算えて待つような気持は、私にはなかった。 私の半生は身 …
著者 | 坂口安吾 |
ジャンル | 文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆 |
初出 | 「新潮 第四七巻第五号」1950(昭和25)年5月1日 |
文字種別 | 新字新仮名 |
読書目安時間 | 約22分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約36分(300文字/分) |
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