私と貧乏とは切れない縁にあり、この関係は生涯変らざるものであらう。私は三日間ぐらゐ水だけ飲んでゐたことが時々あり、あたりまへにしてをればそんな苦労をする必要はないので、身からでた錆だと友達は言ふ、その通りで、人並に暮す金はあつたが、一ヶ月の …
| 著者 | 坂口安吾 |
| ジャンル | 文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆 |
| 初出 | 「プロメテ 創刊号」大地書房、1946(昭和21)年11月1日 |
| 文字種別 | 新字旧仮名 |
| 読書目安時間 | 約10分(500文字/分) |
| 朗読目安時間 | 約17分(300文字/分) |