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『都会の幽気』
ふりがな文庫
『
都会の幽気
(
とかいのゆうき
)
』
都会には、都会特有の一種の幽気がある。暴風雨の時など、何処ともなく吹き払われ打ち消されて、殆ど姿を見せないけれども、空気が凪いで澱んでいる時には、殊に昼間よりは夜に多く、ぼんやりと物影に立現れたり、ふらふらと小路を彷徨したりする。 幽気があ …
著者
豊島与志雄
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「サンデー毎日」1924(大正13)年1月
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約22分(500文字/分)
朗読目安時間
約36分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
上
(
かみ
)
落掛
(
おとしがけ
)