『坂(さか)』
モスクワ滞在の最後の期間、私たちは或るホテルに暮していた。ホテルといっても、サボイのようなのではなく、お湯がほしくなると自分でヤカンを提げて下の台所まで出かけて行き、ボイラーから注いで来るような暮しぶりのホテルである。 部屋に大きなテーブル …
題名が同じ作品
坂 (新字旧仮名)/ 末吉安持 (著)