私の事わたしのこと
生活の外側は、元の通り至って平穏無事である。けれども内部は異って来た。 新らしい世界が開けて、自分に来たものは、所謂落付きでもなければ、理解でもない。一層の知り度さである。時々自分の心を顧て、今までの総ての過去が、その内容の貧弱でのみ思い出 …
作品に特徴的な語句
真個ほんと
題名が同じ作品
私の事 (新字旧仮名)中原中也 (著)