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『世界の寡婦』
ふりがな文庫
『
世界の寡婦
(
せかいのかふ
)
』
八月十五日に戦争が終って、はじめて日本じゅうの家々に明るく電燈がついた。久しぶりにうす暗いかさをとりはずし、隅々までくっきりと照らしだされた炉ばたに坐って一家のものがあらためて互の顔を眺めあった刹那、湧きあがった思いと新たな涙こそ忘れがたい …
著者
宮本百合子
ジャンル
社会科学 > 社会 > 家族問題・男性・女性問題・老人問題
初出
「婦人公論」1946(昭和21)年12月号
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約18分(500文字/分)
朗読目安時間
約29分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
健気
(
けなげ
)
薯
(
いも
)