昔を今にむかしをいまになすよしもなき馬鈴薯と綿なすよしもなきばれいしょとわた
三四日、風邪で臥ていた従妹が、きょうは起きて、赤い格子のエプロンをかけ、うれしそうにパンジーの鉢植をしている。 その縁側の外に立って、私はシャベルで縁の下の土を掬っては素焼の鉢にうつした。この従妹は田舎の家で土いじりの好きな父親の対手をして …
作品に特徴的な語句
いも