暁光ぎょうこう
去年の九月に、只一人の妹を失った事は、まことに私にとっては大打撃であって、今までに且つて経験した事のない悲しみと、厳かさを感じさせられた。 「時」のたゆみない力のために、それについての事々が記憶から、消される時のあるのを思うて、書いた「悲し …