トップ
>
『車室』
ふりがな文庫
『
車室
(
しゃしつ
)
』
一頭のやせ馬に、 ひかれゆく黒塗りのかた馬車。 乗ひ合は六人、 その中に一人の若かい女。 膝向き合はした客は、 お互に眼をひらめかし、 たゞ無言。 ——疑ひの多き車内だ。 沙漠に似たる車内に、 一人の若かい女、 今宵の旅の疲れに、 一つの慰 …
著者
漢那浪笛
ジャンル
文学 > 日本文学 > 詩歌
初出
「沖縄毎日新聞」1911(明治44)年1月8日
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約1分(500文字/分)
朗読目安時間
約1分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
膩
(
アブラ
)
一人
(
ひとり
)