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雇婆
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やといばば
ふりがな文庫
“
雇婆
(
やといばば
)” の例文
世田ヶ谷の家には庭掃除の
下男
(
げなん
)
と
雇婆
(
やといばば
)
がいるものの、鶴子は老人が日々の食事を始め衣類や身のまわりの事に不自由しているらしいのを見て
つゆのあとさき
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
「お杉さんは、何もいいはしますめえが、あそこには、
雇婆
(
やといばば
)
あもいるし、——万一、底が割れたら、もうじき奴等が押しつけて来るものと思わなけりゃあ——」
雪之丞変化
(新字新仮名)
/
三上於菟吉
(著)
堀端
(
ほりばた
)
伝いに
桝
(
ます
)
小屋の自宅に帰ると、平馬はコッソリと手廻りを片付けて旅支度を初めた。下男と
雇婆
(
やといばば
)
の寝息を
覗
(
うかが
)
いながら屋敷を抜け出すと、門の
扉
(
と
)
へピッタリと貼紙をした。
斬られたさに
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
着古しの
平常衣
(
ふだんぎ
)
一つ、何の
焼
(
たき
)
かけの
霊香
(
れいきょう
)
薫ずべきか、泣き寄りの
親身
(
しんみ
)
に一人の
弟
(
おとと
)
は、有っても無きに
劣
(
おと
)
る
賭博
(
ばくち
)
好き酒好き、
落魄
(
おちぶれ
)
て相談相手になるべきならねば頼むは親切な
雇婆
(
やといばば
)
計
(
ばか
)
り
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
女中部屋は
雇婆
(
やといばば
)
が出がけに掃除をして行ったものと見え、火鉢の灰もならしたまま
綺麗
(
きれい
)
に片づいている。
つゆのあとさき
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
雇
常用漢字
中学
部首:⾫
12画
婆
常用漢字
中学
部首:⼥
11画
“雇”で始まる語句
雇
雇人
雇入
雇主
雇傭
雇男
雇員
雇人達
雇女
雇聘